☆dynamitebachは随時ライヴ活動中。アップが間に合わずいつもすいません!
アルバムリリース予定(dynamitebach records リリース以外タイトル)
Mgical super asia 2 (CLAY R) dynamitebach勢より多数参加したコンピレーションです。→絶賛発売中
Mgical super asia 3 (CLAY R) dynamitebach勢より多数参加したコンピレーションの続編が早くもリリース決定。
『タイトル未定』Mgical super asia (CLAY R) シリーズのdynamitebach単独アルバム。
『反転刑事』(360°records)niji vs dynamitebach のセッションアルバム
『タイトル未定』(360°records)激アブストラクト・クリエイター ARONと dynamitebachによる、Wordsound & 初期360°サウンドの進化型セッションアルバム
『?』(360°records)secai NSD aron dynamitebachが参加した22世紀型アブストラクトオムニバス
『昇天虹煌使機関』(CLAY) 越天虹水戦使節の続編アルバム。
『未定』ダイナマイト拓郎 (Lotti R) from 沖縄! ロッチレーベル主宰・座久拓郎とダイナマイトバッハによる沖縄発限定ユニットによるアルバム。
好評発売中!! 『越天虹水戦使節』
『越天虹水戦使節〜over the rainbow flood warriors』(CLAY-0009)
1月21日、全世界同時多発リリース。
でもタワーレコード渋谷店、新宿店で確実に買ってねっっっ!
お約束!『越天虹水戦使節』ライナーノート長尺版
《なにものにもあたいせず》
ミヒャエル・L・ソバージュ (訳・揚文旋)
一聴しただけでは、なんともおさまりの悪い、
困惑しかねないアルバム
をあなたは、こともあろうか選んでしまった。
そんなあなたの無謀さと紙一重の勇気に心から敬意を表したい。
知恵遅れの少年が模写した細密画を、夢遊病者が夢の中でトレースしたようなトラックがあるかと思えば、
田舎の婆ちゃんに贈るちゃんちゃんこ代わりに作ってしまったような湿っぽいベタなトトラックまである。
狂おしくもうっとおしく音数が詰まっている。
ブレイクビーツ、四つ打ちもあるというのに、噎せ返るほど音がこもってしまって、
御世辞にもクラブユースとは言えそうにない。
12インチに切るなんて夢のまた夢の夢・・・。
なによりもサウンドのデッサンがおかしい。
サウンド配置の遠近感がおかしい。
ジャン・デュビュッフェがMCエッシャー(ラッパーじゃないよ)の騙し絵に触発されて描いたドローイングのようではないか。
デジタル黄砂にまみれた民族音楽と太陽フレアの融合?
地底から湧きあがるスピリチュアル・ミュージック?
綺麗ではないが美しくはある?
あらゆる矛盾が飲み込まれている?
まるで守銭奴のDNA内を螺旋上昇するタオイズム願望?
すべては『?』というパンドラのブラックボックスに値する問いかけに帰する。~そして比喩でしか形容できない。
このアルバム制作の中心人物、というより扇動者・覚道に代表して話を伺ってみた。
多少の逸脱はやむおえない、と覚悟していたが、まさかこれほどとは思わなかった。
最初にお断りしておく。
まずこのアルバムタイトルから話してもらえる?
「良い質問だ!これは 虹の洪水にのった戦士団が、笑いと非絶対音ソーラー翻訳機(直訳)という言葉と色彩と音が一元化されたメディアマシーンを使って、地球の混迷に覚醒をもたらす、といったストーリーなんだ。降臨神・ザラツィエルと美女ライトワーカーkarin’の活躍には胸打たれるはずさ。原作はゾーブ”joe” ハータックの書名をそのまま頂戴して、邦題は台湾在住の揚文旋に考案してもらった。トラックのタイトルも、ストーリーに対応してるよ」
一方的な(嫌がらせ的?)サウンドトラックという印象があるけど、実際の制作はどんなかたちで進んでいったのかな?
「良い質問だ!ダイナマイトバッハ・レコーズのメンバーはほとんど英語が読めないどころか、文盲に近い者もいるので、この作品のストーリーを口頭で説明して、それぞれの章を割り振ったんだ。これが今回の制作で一番困難を極めた。なにせ『セカチュー』(死語)を読破出来たことを人生の誇りにするような連中に、この本の概念を伝えるんだからね。原始人に『デスノート』の面白さをわからせるようなものさ。仕方ないから、最後はわかりやすいように、話を変えて伝えたよ。スターウォーズmeetsちびまるこちゃん、のようにね。」
じゃぁ、音源制作自体はスムーズに?
「そうだね。言葉にはからっきし弱いが、サウンドに関しては、まだマシだ。言葉が幼稚園就学前とするとサウンドは中学就学前。どうだ、だいぶ違うだろう?」
うん、どちらにせよ義務教育終わってないけど・・・
「人を学歴や容姿で判断してはいけない、って幼稚園で八重樫先生に習わなかったか? 俺は2歳の時すでに床屋のおフネ婆さんに教わったぞ。その教訓が、このアルバムを作らせたんだ。そもそも(このあとも長々と続くが中略19800文字)・・・」
それで、実際に制作はどのように?
「各メンバーが作ったトラックをベースに、俺が統一感が出るようにサウンドを加えて、それをまたオリジナルとは違うメンバーに渡してインスパイアという形で手を入れてもらって、最後にふたたび俺が調整して完成させる」
それはベーシックトラックのあとにリミックスを3回する、ということ?
「違う。しっかり話を聞け。いいか、俺は引き算が嫌いなんだ。小学校では引き算と鉄棒の前回りが出来なくていつまでも居残りさせられたんだ、給食も与えられずに。だから俺の人生に引き算はないんだよ!ひたすらサウンドを加える、加える、加えるっっ!!」
でもクラブミュージックは少ない音数のなかでどこまで聴かせるか、ってことが勝負になるという・・・
「誰がそんなこと決めたんだい? 国会で青島幸男が決めたのか?そんな決まりゴトが、暗黙の了解でまかり通っているクラブってのは北朝鮮か? 音楽は自由になる解放のための海産物だったんじゃないのか?それに俺は早寝早起きだ。日が落ちてからボンクラがうろうろ集まって来るクラブなんて、別世界の戯言だ。ラジオ体操をしろ!夜更かしは不良の始まりっっっ。」
そんなコト言うあんたこそ北朝鮮だよ。だったら、さだまさしのような歌でも作って歌ってりゃいいんだよ!
「さだまさしのような音楽を作るにはギターかバイオリンがないとダメなんだよ。俺はどちらも弾けないんだ。それよりライナーノートってのは、心にもない御世辞を書くモノと相場が決まってるだろうが!? ライナーの美辞麗句以上に傑出した作品数は、全体の3%もないはずだ。それなのにハナっからこきおろしやがって・・・」
ここでインタビュー用のICレコーダーのスイッチは切れている。正確には彼に切られたのだ。仕方なく、わたしは周辺のメンバーを含めた関係者から、このアルバム完成までの経緯を聞き、記すことにした。
このアルバムの中で、特筆すべきメンバーがいる。
DJ Heyrock(平禄)61歳。
イルビエントなヒップホップに魅せられた回転寿司職人だ。この男、富山県でいまも寿司を握っているが、ヒップホップと出会う数年前までは、楽器はおろかターンテーブルすらいじったことがなかった。
「いえね、アタシはもっぱらカセット派で、デンスケを30年以上も使っててね。歌謡曲しか聴いたことがなかったんですよ、へぇ。」
彼の話は続く。地元の漁港が主催した『第一回ヤングカーニバルまぐろ祭り』というイベントがあった。若者の漁師離れはスガシカオの登場をもっても食い止められない現状で、なんとか呼び戻せないものか、と背水の陣で企画されたものだった。そのプログラムには、秋葉原直送メイド達による「おかえりなさいご主人さま」チアリーディング、渋谷系直送人気R&B歌手による歌謡ヒット曲メドレーショー、ハードコアパンク(しかし出演者はノイ・バウテンのフォロアー)まぐろ解体など盛り沢山だったという。
「でもね、アタシが気になったのはね、会場のはじっこで、レコード盤を次々にかけなおしているイカツイ兄ちゃんでしてね。へぇ、レコード盤なんてまだあったんだ、ってのが最初の驚き。で、もっと驚いたのが、ヤツら『皿回す』って言うんですってね。アタシも寿司皿回してるもんだから、妙に火がついちまいまして」
そこから彼はブースでプレイしている宇田川町直送・DJ アナコンダに、食いつくように質問をしていく。
「するとね、DJもうちら(回転)寿司職人もおんなじだ、ってことに気づきましてね。うちらもお客さんの表情を見ながら、注文される前に、欲しそうなネタを握って廻すんですよ。なぁに、ヤツらも会場の空気を読んでレコード盤を回すそうじゃないですか。そうそうネタって言葉も一緒でね」
ただそれだけでシンパシーを一方的に感じた彼は、Numarkのターンテーブルを買い込んで、独学でDJ修業に打ち込む。そして鯖が原因とみられる集団食中毒による営業停止をこれ幸いと上京する。
「ヒップホップは東京に行かないとないもんだと思ってましてね。そのDJってのも東京から来た人だったから。でも最初はサッパリ。リズムに合わせて不自然な調子でお喋りしてるだけなんだよね。気楽なモンだなぁ、と。演歌の歌心がない。でもコレだけはピッタリきたね」
それはディスクユニオンの過剰在庫で叩き売られていたWORDSOUNDレーベルの作品群だった。
「音しか入ってないでしょ?これ。ヘンな得体の知れない音ばっか・・・潔いね。スペクターって元川崎の暴走族が頭領になって作ってんでしょ? このレコード会社・・・やっぱり勉強してなさそうだわな、この音」
※ 訂正するが、ブルックリンのレーベルで、レーベルオーナーのSpectreことスキッズ・フェルナンドはハーバード大学卒業のエリート。DJ平禄の完璧な思い違いであることを加えておく。
それ以来、棟方志功がゴッホになろうとしたように、彼はWORDSOUNDになろうとする。
その成果は、このアルバムの随所でうかがえるはずだ。整合感のないサンプルとビートの泥仕合ぶり、素っ頓狂な展開・・・これらは彼が(彼だけの) WORDSOUND魂を我田引水展開したものである。ここにシロートの怖さを見いだしていただければ幸いである。しかしヒップホップというジャンルに収まらない一枚。
ところで、今回の制作経緯をわかる範囲で教えていただけますか?
「アタシでわかるところは、なんでも教えちゃいますよ。孫の保育園のお迎えまで、まだ時間あるし・・・。 まず覚道さんから、シンセサイザーとかで作られた曲が定形外郵便で届くんですよ。えぇ、カセットデンスケでしか聴けないのでカセットテープです。」
覚道によって作られたトラックはバトン形式で、渡されるようだ。そして毎回DJ平禄に2番手が回ってくるとは限らない。それはすべて覚道の匙加減次第=気分?のようだ。
ちなみにヤツはどんな機種を?
「あの、本人は絶対秘密とのことですが、レーベル仲間のイースタン・ベンジャミンさんの話では『あんなバレバレの音出しておいて、何が秘密だよ!? 間違いなくRoland MC-505っ!』とのことでして。」
平禄さんは?
「えぇ、東京の娘夫婦が稲城市の矢野口ってトコに住んでまして、その近くにコルグって会社がありましてね。そんな縁で、もっぱらコルグに忠誠心を持ってますね。ES-1っていうのを使ってます。あと重ね録りにマルチトラックのCR-4ですか・・・まわりはTEACにしろってうるさかったんですがね。たしかにTEAC聴いたら音の圧が格段に違いますんで、いまではTEAC(TASCAM)一辺倒です。ずっしりとシャリの詰まったお稲荷さんの旨味・・・そんな音ですね。ダイナマイトバッハ一同はTEACの熱心なユーザーですよ。まぁ、あと知り合いの漁師さんが、網に引っ掛かってたってんでくれた・・まぁ冗談でしょうがね・・MONO POLYっていうでかいシンセサイザーがありますね。そんなトコで、もっぱらアナグロ、アナグロ中心ですよ」
(※ アナログの誤り。それにES-1は立派なデジタル機器である。)
肝心の作業は?
「だいたい、デンスケで録音していた歌謡曲のキレハシや、物音をES-1に並べていって、そこに送られてきたヤツを貼り付けて走らせるんですね。あぁ、あと覚道さんからは、作る時にイメージする言葉が添えられてるんですよ、いつも。それは物語だったりするんですがね。短いと『貞節』とか『暖炉』とか・・・って花言葉ですか?」
そうして出来上がったトラックを再度覚道に返送し、そこに若干の作業が加わったのち、また別のレーベルアーティストに送られる。今回のDJ平禄が仕上げたトラックはMU-ONにバトンタッチされた。彼は奇妙な存在だ。覚道以外、彼に会った者はいない。それはDynamitebach Recordsのコンピレーション『オーラル・ホスピス』((DBR-0038)内でも顕著だった。彼はSly&Family Stoneへのオマージュとして名作『Theres riot going on』の同タイトル曲の改作カバー『theres riot going off』を収録したが、これは御存知の通り、オリジナルは無音なのだ。もちろんMU-ONヴァージョンも無音。彼曰く『これはスライへの敬意を、自分の名前とのダブルミーニングで表したんだ』とのこと。MU-ON = 無音。今回の作業は、テルミンを短波放送に拾わせて、昨今の定番的PCノイズに変換させて、全編にまぶすというトラックに仕上げた。さらにそのトラックをトーキングモジュレーターのチューブから出力し、くわえた口で同時に歯磨きしながらマイクで録音するという、理解しがたい行動で完成形をみた。
しかし今回はためらうことなくボツトラックにされる。このトラックを聴きたいと思うのは、わたしだけだろう!・・・か?これはほんの一例だが、得体の知れない紆余曲折を経て、このアルバムは完成したようだ。
ほかにも、ひたすら天上界の囁きを地層に刻み込んだような、ひたすらヘブンリー・ノイズを発振させつづけるIt's loop loop loop world (3LW)。
音源は声のみ。それを変調、改変して音楽に仕上げながら、ジャンルを問わぬ変幻自在サウンドを醸すマグネティック・サウス。
ムード歌謡コーラスを執拗にサンプルし、ひたすらエロスの音像を求め続ける、ダウンテンポなエロクトリック・ヴィーナス(別ユニット、宝味もある)。
喜界島の異能エレクトリックサックス吹き・PHAROAH THE KYCAY。
演歌GSマニアな低速ブレイクコア・ハッカー、園田金也とセラミックシャンデリア。
エクスペリメンタル超深海スピリチュアル・ダブ集団、グレース・パラダイム。
ほかにも多くの所属ユニットが、こうして脇を固めては、過剰な彩りをアルバムに与えて(しまって)いる。
王様のいない共和国。
ひたすら饒舌な比喩ばかりで、結末はおろか読点にすら到達できない物語。
梁のないテントの下で、繰り広げられる薄暮のサーカス・・・
星すらない真夜中に、聖歌をうたう泥酔者のように・・・
網膜がショートするほど、太陽を凝視めつづけるクリスタル・チルドレンのように・・・
その過剰な遠心力ゆえに、宇宙の孤児になってしまった名のない天体。
それがダイナマイトバッハなのかも知れない。
それは、彼等がどのイベント(クラブからアートギャラリーまで)に出演しても、その収まりの悪さが物語っている。
いったいダイナマイトバッハが望むもの、って何だろう?
最後にもう一度だけ、覚道に訊いてみた。
「ひとりひとりが音を出すこと。誰かをなぞるのではなく。上手になにかを仕上げようなんて魂胆や終点もなく。いいや、それは言葉だろうが、色彩だろうが、それこそ表現なんかじゃなくてもいいんだ。ただテメェのだけの呼吸をして、生きてるだけで、もうじゅうぶんなんだ。ただ自分しか歌えない音(コト)。誰かに明け渡していた歌(音=コト)をふたたび自分に取り戻すこと。なにかを足したり引いたりして、(なりたい理想の)自分になるんじゃなく、ほんとの自分を思い出す。そうなればいい。そして出来るなら・・・オレはもっとモテてモテてモテまくりたいんだよぉ! お金だって、そりゃぁ欲しいしぃ・・・!!! なぁ、そうだろっっ?」
ここで再びレコーダーは止められた。こんど止めたのはわたしだった。おいおいたいそうなコトを言っておきながら、あんたにとってのほんとの自分、ってなんなんだ?
脳は、そして人は既製のモノをなぞって(そしてほんの少しヴァージョンアップさせて)安心したいのだ。世間で言われている『癒し』とは、そんな原理のヴァリエーションなのかも知れない。それが新しい、といわれるものでも、その多くは知覚の許容量内で既製のモノがヴァージョンアップされたものを指している。その『新しい』すらメディアや評論家などによって決められてしまったものだ。なにか異なモノ・・・しかし違ってしまっているモノを脳はあらゆる正当性をみつけて排除する。そんな聴くこと、への無謀な復権。まるでドンファン志願のドンキホーテたちの記録。なんとも居心地の悪くなる一枚・・・しかし聴くうちに、そんなコトを考えさせられたのだった。
《使用機材》
ROLAND MC-505 ROLAND MC-303 ROLAND SH-2 ROLAND VP-9000 ROLAND JP-8080 ROLAND SVC-350
ROLAND R-8 ROLAND TD-8
BOSS SP-505
KORG ES-1 KORG MONO POLY KORG MS2000R
VESTAX FEDERBOARD
ARCO CAJON
PEARL SYNCUSSION
ハナムラ楽器 一弦ベンダー、お経マシーン、ベンディング・カヤグムetc
TEAC TASCAM (各アーティスト共通レコーダーとして多数使用)
EFFECTER ・・・あまりに多数。
アルバム『越天虹水戦使節』のライナーにエラーがありました。正誤表記はこちらです
※誤(1)
そして異端というには、中原昌也の『マリとフィフィの虐殺ソングブック』を読んだ出川哲朗が、アルチュール・ランボーを気取るような、いささかブザマな音像だ。それは昌也ではこの音盤の制作ユニット、ダイナマイトバッハは、その名の通りダイナマイトバッハ・レコードに所属するメンバーによる集合体だ。
※正(1)
そして異端というには、中原昌也の『マリとフィフィの虐殺ソングブック』を読んだ出川哲朗が、アルチュール・ランボーを気取るような、いささかブザマな音像だ。それは昌也ではなく、中也だろうが。しかしそのリスクは充分承知の上で、ダイナマイトバッハの連中は曲を作っている。この音盤の制作ユニット、ダイナマイトバッハは、その名の通りダイナマイトバッハ・レコードに所属するメンバーによる集合体だ。
※誤(2)
そういった意味では、このアルバムも、ビート、メロディ、残響、そして記憶が幻聴のように横一列わかりきった『答え』のあるところなんかへ向かおうとするな。そう彼等は言いたいかのようだ。
※正(2)
そういった意味では、このアルバムも、ビート、メロディ、残響、そして記憶が幻聴のように横一列に並んだ森羅万象となって、洪水のように押し寄せる祈りの斉唱である。ぜひ身を委ねて、その快不快は問わず、圧倒されていただきたい。あなたのβエンドルフィンが描くHeavenly Noiseの尻尾を、その耳で追いかけて欲しい。
とにかく、この罠だらけの禅問答のような(ほんとうかよ??)発言の息遣いから察せられるように、一筋縄ではいかない世界=宇宙が、限りなく啓示に近く、提示されてしまった。これはひたすらリスナーへ愛情と敬意をこめて放たれた『問い』の音だ。わかりきった『答え』のあるところなんかへ向かおうとするな。そう彼等は言いたいかのようだ。